一般社団法人 清風会

一般社団法人 清風会 は、自衛隊の支援団体です。

ご挨拶

代表理事(会長)ご挨拶

  清風会は、青年経営者達の異業種交流会をその前身とし、平成3年7月26日に発足、そのきっかけを作った小職が会長となり、以降運営されてきました。平成23年には設立20周年を迎え、同年12月2日に20周年記念行事を行うとともに20周年記念史も作製いたしました。また、この20周年を機に、平成24年4月1日には、一般社団法人清風会(GIAS)として新たな一歩を踏み出しました。

  当法人の目的は、「自衛隊の健全な発展に寄与すること、並びに自衛隊に対する正しい理解の民間への浸透を図ること」であり、一般社団法人化を機に、公益的事業のより一層の充実強化に努めているところであります。

  清風会発足以来、理事及び会員の皆様、並びに自衛隊の多くの諸先輩をはじめ現役の皆様とともにこの20年歩んできたことで、とても大きな知恵と勇気を戴きながら、緩やかにではありますが、自衛隊に対する正しい理解の民間への浸透を図ること、そしてそのための良き架け橋になるという目的を遂行することができたものと自負しております。加えて、この代え難い経験を、自分達だけに留めず後世に託さなければと考え、後進を育んで参りました。

  私達も発足時は30代、40代前半でしたが、年齢を重ねるごとに、我が国の国内情勢の大変革やら、とりわけ身近な周辺諸国との海洋権益、領土をめぐる確執等に代表される世界情勢の大変革、更には天変地異と言うべき東日本大震災等、自衛隊と触れ合うことでより身近に感じ、より深く世の中を見つめる事ができるようになりました。それと同時に、自衛隊の活動は、多様化、広域化してきました。これは、自衛隊に対して国民の大きな評価が寄せられていることの証左に他ならないものと考えております。まさに、国の三原則のうち、国防は欠くことのできないものだと実感させられました。そして国民一人ひとりが支援し続けていかなければ国防は成しえないということを理解できたからこそ、これからの当法人の活動は意義深いものであると考えます。

  当法人は、今後も「自衛隊に対する正しい理解の民間への浸透を図ることと良き架け橋になる」という理念を、ボランティア精神と自衛隊に尽くす情熱を持って各事業を推進し、自衛隊の応援団としてこれまで以上に地域社会に貢献し、かつ会員がこれらの諸活動を通じて生甲斐を創造できる、活力と魅力ある組織であり続けることを目指して努力して参ります。

  終わりに、東日本大震災における自衛隊の隊員の方々が果たされた大きな役割と活動に敬意を表するとともに深く感謝の意を表したいと思います。
そして世界各地での国際平和協力活動に励んでおられる隊員の任務達成と安全、加えて会員の皆様の更なるご活躍を心よりお祈りいたします。
  自衛隊の多くの皆様に支えられ歩むことができた清風会、本当に感謝に堪えない思いです。当法人はこの20年の歩みを礎とし、今後ともより強力な応援団として活動を続けていく所存であります。
  この国の末永い安心、安全を願い、小さくても大きな礎となるよう、今後とも多くの新会員のご参加を期待するとともにご支援戴きますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

2014年7月吉日
一般社団法人 清 風 会
代表理事(会長) 古川原 直久


理事(副会長)ご挨拶

この国に生まれてよかった

  一昨年清風会は20週年を迎えました。改めて振り返ってみると、特にここ数年の間に実に多くの重大な出来事が発生したと思います。

  我が国では3.11大震災・福島原発事故という未曽有の悲劇を経験し、また隣国に目を向けると、韓国では女性初の朴政権が誕生、さらに中国では、拡大主義をエスカレートさせ領海侵犯を日常化し、最近では防空識別圏を設定し領空にまで進出しようとしています。
  こうした不安定要素の多い日本周辺諸国の諸事情に対して、安倍首相は「いつでも門戸を開けて待っている」と対話を呼びかけています。
  日本・中国・韓国が友好国になれば東アジアに「安定」がもたらされ、軍事費負担の軽減、大気汚染対策の進展、経済交流、文化交流の促進など計り知れないほどの利益を各国にもたらすものと考えられます。
  しかしながら、今はまだ、これは夢のまた夢ということなのでしょうか。
  二言目には「過去の歴史を反省していない」と言われますが、むしろ実際に「過去」を経験した人々の中には親日的な人も多くいるようです。ただ、その様な方々は高齢化が進み少数派になっています。
  改めて思いますが、良くも悪くも「教育」というものの影響力の大きさとその重要性を痛感します。

  最近の出来事では、ニュースキャスターの辛坊治郎氏が全盲のセーラーとヨットで太平洋横断を目指して出港しましたが、途中で遭難し海上自衛隊に救助されたときのインタビューを報道で拝見しました。救助に当たった自衛隊員の方に名前を聞いたが、その方は「個人名は教えられない」と言い、その代り、所属部隊のワッペンでしょうか、外して渡してくれたと。この報道の際、同氏が心の底から言っていたのが、「この国に生まれてよかった」という言葉でした。
  さらに3.11の報道番組では、一人の自衛隊員が濁流の中、助け出した人を一時避難させました。そこでその隊員も救助を待つのかと思ったら、救助された人が止めるのも聞かず「まだ他にも助けを待っている人がいますから」と濁流の中へ再び飛び込んでいきました。
  こうした話を聞くと、私自身本当に、日本に生まれて良かったと、心からそう感じます。

  清風会20周年記念行事開催の折、防衛課長に講演を行って頂きました。
  その中でアメリカの軍隊と自衛隊との比較説明において、アメリカでは災害時の救援業務を州兵が行うという説明を受けました。
  日本には州兵はいませんが、自衛隊はあらゆる有事に対処できるように訓練された集団です。
  敵国との戦闘能力と災害時などの救助救援能力を併せ持って、日本のすべてを守っているのです。
  我が清風会も、現役自衛官、OBの方々から様々なご意見をお聞きし、また勉強会等の開催を通じて「自衛隊」を理解し、自衛隊と民間との懸け橋の一助となる様、微力ながら努めて参りたいと考え活動しております。
  会の設立から20年以上経ち、青年だった私もいつの間にか還暦を過ぎてしまいました。
  清風会は、我々が若かりし時に設立しました。部隊、駐屯地等を訪問させて頂いた際、隊員の方々からは「若い人達が大勢で何をしに来たのか、何者なのか」といった不思議そうな目で見られたものでした。
  我が国が強い国である条件は、食料自給・経済力・軍事力、それに真の日本人がいることです。我々が若かった頃にいろいろな部隊訪問で自衛隊の組織と隊員の方々に触れ、学んできたように、現在の若い人たちにも「防衛の重要性」や「自衛隊への理解」を深めてもらいたいと思い、古川原会長のもと、3、4年を掛けて会の若返りを実行し、より一層の活動強化を図りたいと考えております。

一般社団法人 清 風 会
理事(副会長) 駒田 量明


理事(副会長)ご挨拶

~清風会という団体について

  平成23年、清風会は設立20周年を迎えました。翌24年には、社団法人化されて、一般社団法人清風会(GIAS)となり今日に至っています。

  当会の特徴の一つは、青年経営者らの異業種交流会の人脈をベースとして出発しているため、会員構成が経営者、医師、建築士、弁護士、会計士など多様性があり、言いにくいことではありますが、ある程度の知的レベルを前提に会の運営がなされてきたことです。
  当会の目的もユニークで、単なる後援会ではなく、「自衛隊の健全な発展に寄与すること、並びに自衛隊に対する正しい理解の民間への浸透を図ること」となっています。

  前段の「健全な発展」などという表現はおこがましいですが、20年以上前のことでもあり、問答無用の自衛隊違憲論者やそのシンパの方々の力が今よりずっと強い時代にあって、その中で、自衛隊を知ること、防衛・軍事の知識やセンスに眼を向けることの意義を認めて、民間との理解の橋渡しをテーマに当会を立ち上げるにあたっては、理解される対象たる自衛隊のあり方自体への表現も一工夫を要したのです。

  当会の活動歴は20年を超える長いものです(活動歴の詳細は、別項を参照)。清風会は、定期的に、また災害や事態ごとに、勉強会(講演会など)や訪問・慰問などの活動を行なって来ました。
  新聞、雑誌、TVなどで報道されることの中には、その意味を的確に捉えるためには、軍事に関する知識あるいは常識を求められるテーマがあります。当会の活動は、これらのテーマに対する啓発活動のひとつにもなっていると思います。

一般社団法人 清 風 会
理事(副会長) 平出 一栄